これからのEUについて思うこと

ギリシャの経済破たん、そしてEU全体を覆うデフレをきっかけにしてEUの存続が危ぶまれています。

 

EUという経済統合は、世界にとっても、国家を人が生きるための手段としか考えない私にとっても、壮大な実験であったし、今現在も試されている。

 

現実問題としては私が考えるにこのままいけばEU解体の確率が高いと思われる。

 

私は世界の先進国を見渡したところでドイツの考え方が最も今後の世界の在り方を考えた時、正しい方向だと思っています。

 

日本がアベノミクスにおいて、日銀の黒田総裁が大規模な金融緩和に踏み切ったときもドイツの財務大臣が批判したのを覚えている。

 

今回、EUの中央銀行が同じく大規模な金融緩和に踏み切り、多量の国債の購入を決定した際にも、ドイツのメルケル首相はそれを批判している。

 

私はドイツのメルケル首相の発言は正しいと思っている。道理に合っているからです。

 

ドイツは、ギリシャの負債を多くかぶってまでギリシャの緊縮財政を推し進め、EUに残る条件としたがギリシャが反発し今回の選挙で緊縮財政への見直しがされようとしている中、おそらくドイツ自身もこれ以上、ドイツがギリシャの債務を負担することに対しての国民の理解は得られず、実際問題として限界であったのだろう。

 

一方でギリシャ含めEUからの離脱への動きがイギリス、フランスでも見られ、そうした動きの中でドイツとしては今回の中央銀行の決定につき同調せざるを得なかったのだと思う。

 

ドイツの目指す財政、金融政策が私は本来あるべき姿だと思っている。

 

今回の決定はドイツのメルケル首相と同様、私自身、残念としか言いようがない。なんとか踏ん張ってもらいたかったのだが。

 

そういった中で思うことだが、EUという国家の統合の難しさを強く感じる。

 

ただこの壮大な実験はまだ続けられているわけであり、私は日本こそがドイツのその思いを継いで行ける国なのではないかと思うし、継がなければならないと思う。

 

EUという縛りの中で一生懸命に頑張っているドイツを見るにつけ、今の日本の現状を考えた時、情けなくなってしまう。

 

私は、今こそ日本がドイツとともに緊縮財政、脱原発含め、世界に先駆けて社会福祉主義国家への道のりを歩む時だと思う。

 

2015年1月25日   文責   世界のたま         sign

 

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