万能細胞 スタップ細胞の持つ危険性

主権者への提言の中でも取り上げたが私は、二つの点からこういった研究については人間のみならず生物界にとって害あって利がないものだと思っている。

 

一点目は基本的に遺伝子組み換え食品なども出回っている時代であるが遺伝子、細胞レベルで自然ではないもの、人の手が人工的に加えられたものに関しては、いずれ自然そのものにより排除されてしまうものだと思う。

人工的に作られるものはおそらく自然淘汰で生み出される本来の自然の過程を阻害し、最終的には種そのものの生命力を弱めてしまうであろう。

細菌やウイルスなどの生物であれ、地震や台風などの自然現象であれ所詮は人間がかなうものではない。

普段の生活の中で、ややもすれば忘れてしまいがちになるが、所詮、人間そのものが自然の一部にすぎないのだから。

 

もう一点はスタップ細胞の問題ではっきりしたことは研究者(その名に値するとは思えないが)含めてそれにたかる当事者である組織、それを取り巻く企業、馬鹿みたいに無駄な税金を出し続ける行政、政治家誰もが所詮はスタップ細胞が人間社会にとって一つの手段に過ぎないことを忘れてしまっていることです。

 

万能細胞、スタップ細胞は単なる手段であってそれそのものには何の価値もないことを認識しなければならない。

重要なのは万能細胞、スタップ細胞が何のために必要なのかである。その点、確かに救われる人が少なからずおられることは事実であるが、その救われた先に我々がどういった社会を描くのか。それを描かないままの今の状態での開発競争の中では、手段が目的化してしまい自然からの大きなしっぺ返しを受けることは間違いない。

 

この間のスッタプ細胞をめぐる利権、補助金絡みのくだらない争いが証明している。

若い研究スタッフも現代の間違った価値観を持った教育、社会の中で手段を目的化してしまい、何のための研究なのか、最終的な目的がないゆえくだらない名誉や利権(理研とも言えるが)のために結局一般社会では詐欺としか思えない行動を何のためらいもなく行っている。そのために何億という無駄な税金を使い続けている。

 

それを利用し、踊らされ、何らかの形での見返り目的、たかり目的で出すほうも出すほうだが、もらった方もすみやかに返還すべきであろう。

原子力が時代の流れの中で見直されているようにおそらく遠くない将来これらの分野でも人類は後悔するのであろう。

 

人間という生物はつくづく学習能力がないことを彼らからあらためて教えられる。

 

こういった分野を成長戦略の柱にするとは考える人たちの先見性のなさ、能力のなさにもうんざりされられる。

最先端を行っているつもりなのかもしれないが時代遅れの発想の中で転がされている自分たちに気付かない愚かな人たちだとしか思えない。

 

ただ、そういった近視眼的見方(名誉、権力、お金への欲望)しかできない人たちのことを非難していたところで何の解決にもならない。

今こそ新たな価値観で真の生命への尊重とは何なのかを考えるべき時である。

2014/08/29   文責   世界のたま  sign

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