契約民主主義について(落合様)

メールがうまくいかないので投稿にて連絡させていただきます。
連絡いただきありがとうございます。
御返事遅くなって申し訳ございません。
落合さん難しすぎます(笑)
契約民主主義含めて読ませていただきました。正直申して、私のようなアナログ人間にとってわかりにくい点も多々あり、落合さんが言おうとしていることがどこまで理解できているのかわかりませんが、多少思うところを述べさせていただきます。

1)私自身、常々、形骸化した政党政治、現在の代表民主制に関して、その改善を模索し、訴えている点において、落合さんの述べる審議による意見投票は、一つの民主主義制度として興味深く思います。例えがずれているかもしれませんが、日本の裁判員制度のようなものだとも思えました(専門職の裁判官と任意に選ばれた裁判員による判決)。アメリカの陪審員制度のような専門家を入れない点、理解力テストを経ている点で、異なっているのだと思います。専門家に決議権はないのだと思いますが、裁判員制度と違った面白い点だといえます。
2)憲法の位置づけについては、審議による意見投票によって、改憲が可能であると思われますが、これはイギリスの不文憲法に近く、審議、提案による変更の集積、現在の判例の集積に近いものと思われます。
憲法が、国民に近くなるという点で、面白いですが、基本的人権保障、特に精神的自由権への侵害のリスクが危惧されます。
3)私自身、ブロックチェーンという言葉は知っていましたが、読ませていただいても今だもってはっきりしませんが、私が常日頃から考えている個の中に全体がある、そんなもののような気がして親近感は持ちます。原理的には非常に興味深く感じます。
法律の解釈変更、その流れ、それらに対する言い逃れ、現在の政権の持つ発言に対する責任回避、それらを含めた民主主義におけるもっとも重要な説明責任において有意義な仕組みかもしれませんね。
4)落合さんのこの提案は、民主主義制度に関するものではありますが、憲法や、世界を視野に入れるとするならば、私は、これらの仕組みのベースには自然との接点が不可欠だと思います。
人間そのものが、自然の一部に過ぎないという立ち位置をベースに入れない限り、如何なる仕組みももろく、壊れやすく、可塑性がありません。
5)正直なところ、落合さんの民主主義システムが、実現可能なのかわかりません。私自身理解できていない点が多々あると思いますし、ただ言えることは、今、世界にある民主主義制度は、破綻しており、自然との兼ね合いにおいても限界に達しています。残された時間もそんなにないと思っております。
最終的には、個々人の中にある公的な部分、それらをいかに引き出すのかにかかっていると思います。しかし、現在のお粗末な脳育の中で、形成される理性は真の意味での理性には程遠く、真の想像力を人々は失ってきています。
そうした中で、落合さん契約民主主義の提案は十分に検討に値すると考えます。

       2020年2月27日  文責  玉田憲勲

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