今なさねばならないこと(4)

しばらくの間、書くことができませんでした。

 

以前お話したことがありますが、特定秘密保護法の国会議決無効、執行停止を求めて広島地裁へ提訴、その後、昨年末に、棄却判決をいただき、広島高裁へ控訴、先月に控訴棄却判決をいただいたため、最高裁へ上告、上告受理申立てをさせていただいていたのですが、その理由書の作成のため、ブログはお休みさせていただいておりました。

 

結局、上告提起に関しては理由書の作成はせず、上告受理申立てに関してのみ理由書作成し、昨日5月19日に、広島高裁民事部へ提出させていただきました。

 

私なりに一生懸命作成しましたので悔いはないのですが、針の穴に糸を通すレベル以上に困難であることも事実です。理由書の中にも書きましたが、私自身、法曹界の人間でなく、おそらくその世界の人からみれば稚拙な論理展開であることも百も承知だったのですが、このまま立憲民主主義の崩壊を、ただ座してみておくことは、現代に生きる主権者として、私にはできないのです。

 

こうして上告受理申立て理由書を提出して広島高裁を後にしたとき、天気も良かったせいもあって車窓から入ってくる風は本当にすがすがしく思え、わずかの安堵感を感じることができた。

 

今の私にとってできる限りのことをしている。結果はどうであれ、後悔だけはしない生き方、自分に正直に生きているという自負だったかもしれない。

 

ただこのブログにしても、裁判にしてもそうなのだけれど、人との出会いがなくしてあり得なかったのも事実だ。本当に不思議なものだと思う。

 

今回の理由書の作成についても、過去振り返ってみた時、一応、国立の医学部受験、医師国家試験などいくつかの多少頑張った時期があったが、久々に集中した時間を過ごせた。

 

過去幾度か経験した、自分自身を無にして時間そのものの中に身を委ねることができたのも、ある純粋な瞳との出会いであった。

 

自分自身が遠くに置き去り、忘れかけてしまっていた、遠い純粋無垢な核心に触れることができた。その出会いがなければ、一生気付くこともなかったかもしれないと思う。

もう一度あの純粋な瞳の中に私自身を映し出せるものならと思う。

 

今、私がなさねばならないこと、私自身の核心に忠実に生きること。

 

2015年5月20日   文責  世界のたま      sign

 

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